読書
日本滞在中に読んだ本を総括しようと思ったら、何を熱くなったのか最初の漫画一冊で力尽きてしまった・・・。いつもの悪い癖。残りの書評を書く日は来るのだろうか。 ともあれ、書いちゃったものは仕方ない。この『夕凪の街・桜の国』、さんざ話題になってす…
義弟がおみやげに持ってきてくれた。 なぜこれが「読書」のカテゴリーに入るかとか、なんでこれが義弟からのおみやげなのかとか色々と突っ込みどころ満載だとは思うが・・・いや、あくまでも妻へのみやげですよ、妻への、えぇ・・・ あまりマニアックには読…
Naipaulの「Half A Life」は約四日で読了。いつになく良いペース。 しかし・・・アイタタタ。こりゃイタイ小説ですぜダンナ。しょもない理由で結婚することになった父と母のいるインドの実家、留学先のロンドンとそこでのディアスポラコミュニティ、自分の著…
「葬送」の読後感としては、俺はこれでいいと思う。このまま行け、平野。というのがbroadmindの思うところなのであるが、どうもそうはなってないようである。 「滴り落ちる〜」は未読だが、どうも食指が動かない。日蝕→一月物語→葬送と来て、高瀬川みたいな…
「葬送」全四巻(文庫版)を読了して平野啓一郎マンセーエントリを書こうとしていたのだが、その興奮も醒めやらぬうちに読み始めたRohinton Mistryの「A Fine Balance」があまりにも凄すぎて英文600ページをこれまでにないスピードで読み切ってしまった(い…
日本から取り寄せてたまっていた本をまとめて読破。4〜5冊程度のレビューを順次GREEの方に書こうと思う。こっちにも同じの書いてもいいのだが、書評をそのままblogに載せるのは少々くどい気もするんだよなぁ。
「NGOとは何か―現場からの声」の伊勢崎氏、その後の人生も凄いです。日本に戻ってきたかと思ったら所属先のNGOとはケンカ別れ、大学教員になれば武装解除ミッションでアフガンへ、などなど、読んでる方がクラクラする。 正直、本の序盤は萎えた。著者の半生…
あの倉都さんの本ということで大いに期待が膨らんだが、ちょっと期待外れに終わったか。「学問的な国際金融論とは趣を異にする」と銘打った割には金融史の描写自体は通り一遍で、新書だったら学者が書いたってこんなような内容じゃないの?という印象。経済…
井上達夫『他者への自由』 多様なる「善き生」を追求する基盤となる存在論的・認識論的な各種の特殊構想から独立した基本構造としての、「正義の基底性」という国家像。(第1章) 権力の主体問題の枠を超えた、権力そのものに対する批判的問題意識の基盤とし…
2chの経済学板で勧めている奴がいて、こんなとこで何で啓蒙本の宣伝?と思ったけど、なかなかどうしていいじゃないの?!いきなり数学的一般化をちゃんとしている本から入ると概念があまりにとっつきにくく、かといっていくら初学者用でもいい加減な説明の上…
東京の地下(鉄)網のかなりの部分は戦前にはすでに完成していた! 地図や資料を丁寧に読み込んで、状況証拠からこの(ある程度は)驚きの事実を明らかにしていく。そこまではいいでしょう。しかし、「今でも政府専用の(か何か知らないが国民一般に知らされ…
2chのアフリカ情勢スレで紹介されて読んでみたものだが、これは思わぬ収穫! 「文学」としての評価は高くはならないのだろうが、ウガンダに渡ったスコットランド人の医者の卵と「アフリカ」とのコロニアルな出会いとその後の彼の精神的及び実質的なディアス…
エチオピア旅行時に読もうと思っていた神の刻印をようやく読了。まあ言ってみれば良質のトンデモ本。アークを題材にした変化球のエチオピア・イスラエル・エジプト紀行として読めば楽しい。聖杯=アークという説や、ファラシャがイエメン経由でなくエジプト…