CFA受験@チェンナイ

チェンナイ到着三日目(実質二日目)にしてCFA(米国証券アナリスト)の試験を受けてきた。インドくんだりまででこんな試験を受けた日本人というのも珍しいだろう。めずらめずら。
相変わらず試験好きなのもあるのだが、要はこういうのを受けると決めておくと年一回くらいはまとめて勉強するので金融の基礎知識を忘れずに済む、というのが大きな狙いである。実際のところこんな資格取っても実務では全然役に立たないが、基礎から忘れてしまうのと最低限のことを知っているのとではかなり違うのでそれなりに意味がある(と思う)。
ま、それはさておき、このCFA、受験料が異常に高い。ただでさえ高い受験料が直前に申し込むと天文学的な数字に跳ね上がるため、やむを得ず早めに申し込むのだが(それでも充分高い)、当然というかこれは諸刃の刃で予定が立たないうちに受験を決めることになってしまうわけだ。今回の場合、昨年の9月時点で「多分春学期終わった後に6月頭までは少し勉強する時間があるだろう」という甘い考えで申し込んでしまったところが、5月の終わりまで試験があるわ、6月に入ってすぐインターンシップが始まってしまうことになるわで目算が大きく狂った。
現実問題として今回は無理かなぁと思いつつ、受けなくても受験料の払い戻しがないのでお金がもったいない(経済学をいくら勉強してもサンクコストという概念を理解しない自分)のが三分の一、ここは一つ話のタネにチェンナイでCFA受けてみるかというのが三分の一、持ち前のお受験技術でひょっとしたら何とかなるか(まだLevel Iだしね)というのが三分の一、といったところで、チェンナイでの受験を決断。
なんか前置きが長くなったな。
結論としては、会場は高級めのビジネスホテルに併設されている会議場で、思ったよりマトモではあった。インド人の段取り力も大したものである。怪しい点としては、日本(というか先進国一般)のこうした会議場で想定するような机ではなく、木製の机にテーブルクロス(?)をかけたものが受験者一人一人にあてがわれたことくらいだろうか。受験者も150人程度はいたと思われるが、これはCFAのメジャーさと解釈すべきなのかこれまたインドの恐ろしさなのかはよくわからない。しかし、白人のエクスパットくらい少しは受けているかと思ったが、非インド人は完全に自分だけだった。インド人といってもこんなカネも経験も必要な資格を受けようという人間達であるからいかにもインテリ然金持ち然とした集団で、こちらをジロジロ見るような不躾なマネはして来ない。しかし、そうは言っても「なんなんだコイツは」という風情でこちらを気にしている気配はありありとわかる。バカめ!いくら怪しんでも俺の素性など決してわかるまい!試験前からこの勝負あったな!
・・・いや、まあそんな試験と関係ないところで頑張ってもしょうがないわけだが。多肢選択式なので運が良ければ受かるであろう。というか丸二日かかったフライトの疲れと時差ボケに苦しみながら3時間×2セットの試験をこなした自分をほめてやりたい。あまり意味ないけど。でもこれはこれで忘れられない経験だな。来年はボストンで。