「ハゲタカ」映画化決定

今週末は色々と硬派なことを久々にブログに書こうかと思っていたのだが、「ハゲタカ」が映画化されるという衝撃的なニュースが飛び込んで来たので予定を変更。
ただでさえ「ハゲタカ」はここ数年で一番好きなドラマなのだが、さらに自分的に盛り上がっているのは、今さっきまさに「ハゲタカ」を、それも数ヶ月ぶりにちょうど見たところだったからだ。それで何の気なしに「ハゲタカ」でググってみたところが「映画化決定」が引っかかったわけだが、話が話なのでどうせ2chのネタかと思ったらちゃんとニュースサイトに載っていて、しかもよく見てみたら更新日がまさに今日だったのでズッこけた。今日久々に「ハゲタカ」を見ようという気分になったのは神の啓示だったかと。
まあなんで今日「ハゲタカ」を見たくなったかというと、夕方ヒマだったのでNHKワールドをつけていたら「土曜時代劇 陽炎の辻2」をやっていて、山本耕司は嫌いじゃないんだけど坂崎磐音のキャラキモすぎー、などと思いながらついつい見ていたら、音楽が佐藤直紀であることに気が付いて、あーそう言われてみると確かに特徴があるな、エンディングなんてまんまやん、と思ったが最後、「ハゲタカ」を見たい!という誘惑に一発KOされてしまったわけだ。
落ち着いて考えると、あの味をそのまま映画で出せるのか、普通にNHKの特別枠のドラマでやってくれた方が良かった、とか色々思うのだが、そうは言っても「民放では扱えそうにない題材を、追加的に売れる要素を何も入れずにドラマ化し、かつ実際に放送時は数字が出なかった」ドラマが静かなブームを呼んで最終的に商業ベースに乗るという希有なる流れなのでつまらないケチはつけずにここは無条件にNHKをほめてあげたい。「ハゲタカ」は本当に良いドラマです。ただ、個人的には後半よりも前半の方が秀逸と思う。富士真奈美とかすごかった。後半の大企業相手になると若干無理が出てくる感あり。
金融を志す人間は「ナニワ金融道」と「ハゲタカ」は必修教材やね。また、2007年放送というタイミングは「今さら、『ハゲタカ』?」という印象もあったが、今このタイミングであらためて見るのもまた興味深い内容だと思う。初見では「失われた10年とは何だったのか」を一番考えたが、今見ると「ファンド資本主義とは何か」を一番考えることになるかも。
(なお、一部で「監査法人」が「ハゲタカ」の再来などと評価されていたらしいが、そんなことはない。ドラマとしての出来なら「マチベン」の方がまだしも上)