仮にヒラリーやライスを好きになる日が来ても、ペイリンを好きになる日が来るとは思えない

で、ペイリンの悪口を言っていたら、某氏に「アメリカの人口2億のうち半分くらいはテキサスオヤジだったりするわけで、そういう人たちの代弁者が出ることは民主主義にとって必要」とたしなめられた。確かにその通りだ。「アメリカの民主主義」という視点から論じる限りは反論のしようがない。その通りなのだが、それでもやっぱりアメリカの不快な部分を見せつけられているようでイヤだなぁ。8年間のブッシュ政権がようやく終わると思ったら福田と同い年の「ベトナムの英雄」とやらと超ド田舎の知事を高々2年間やっただけ、去年パスポートを初めて取得した44歳の保守おばちゃん(間もなくおばあちゃん)とこれからの4年間付き合わなければいけないというのは、アメリカの半分にとっては良くても、残りの世界にとっては不幸なことだ。
いや、そんなことはない。日本にとってはそもそもマケイン政権(というか共和党政権)の方がオバマ政権よりもよほどいいじゃないか、としたり顔で言う人もいるのだろうけどねぇ。自分がアメリカの悪口をあれこれ言いつつも敬意を持っているのは、「アメリカは経済的にも社会的にも世界のフロントランナーであり続けている」ということだ。今回の大統領選挙では、ここまで来たらオバマを大統領にする、そういうアメリカであって欲しいなぁ。それが、仮にマケインが大統領になれば、日本にとって「都合が良い」のは事実かもしれないが、大ロシア様に合わせてアメリカも時計の針を戻すことになるわけで。レーガノミクスで新冷戦で石油掘削で中絶絶対反対ですよ。すでに残り少ない「アメリカの好きな部分」がまた否定されるのは虚しいものがある。もちろん、そういうアメリカもまた現実に存在するということがわからないほど浅はかではないつもりではあるが。
「マケイン大統領の方が日本の国益にかなう」とスパッと割り切れる人は正直偉いなぁと思う。同時に、そういう割り切りができない自分は国の根幹に関わるような意思決定に携ってはいけない人間なのだろうとも(どっちみちならないけど)。
でも、これでマケインに何かあって、小池百合子とペイリンの日米首脳会談とかなったら・・・。21世紀序盤にしてもう世紀末だなぁ。あまりのことに、アルカイダにでも入りたくなっちゃうかも。そうなったら、「私の甥の友人はアルカイダ」か(爆)