新政権人事

中川昭一政調会長に決まったようである。文部科学相との報道もあったのでとにかく一安心した。一安心、というのは決してネタの類ではない。まず第一に真っ昼間から国会答弁が不能になるようなご病気をお持ちの方がよりによって文部科学相になどなって、一体教育の何を語るおつもりなのかという話である。悪い冗談以外の何者でもない。教育改革などとおっしゃる前にまずは文字通り青少年の教育に悪い行状を慎んで頂きたい。第二に、一政治家の政治信条の評価という枠を超えて、世代は違えど同じ思想の教育を受けた人間として、安倍新政権の唱える教育改革とやらの責任者になることは、一同窓生としてどうしても許せない。右か左かというレベルの話ではなく、教育とは何かという問題に対する基本的な見識が欠落した欠陥政策の責任者に自分の同窓生がなることは断じて許すことができない。他の人間が文科相になったところで結果は同じだったとしても、自分の焦点はもはや政権のもたらす影響やパフォーマンスの問題ですらなく、人生観の問題である。
政調会長になって電波を飛ばすくらいなら、今さら自分も動じない。しかしこの政権の文部科学相だけは、絶対に絶対に絶対にあってはならなかった。なのでとにかく理屈抜きで安心した。