菊花賞予想

先週からの流れで柳の下のドジョウというわけではないが、今週も穴は先行勢の中から選ぶべきと思われる。
ロクな実績馬が出走していない現状では、オウケンブルースリに人気が集まるのは無理からぬことであろう。しかし、一般に菊花賞は先行有利である上、京都3000と阪神2400とでは条件が違いすぎることを考えると、いくら良い脚を持っているとはいえディープスカイに加えブラックシェルにも先着を許した一介の1000万条件勝ち馬であるオウケンがどこまで信頼できるのか。例えば昨年の神戸新聞杯では上位に先行勢が多く粘り込む中、ドリームジャーニーが別次元の末脚を見せてまとめて差し切った。よって、ドリームジャーニーが本番でも無敗だったロックドゥカンブに次ぐ人気を集めたのは当然のこととも思われたが、実際にはアサクサキングスアルナスラインの先行勢を捉えきれずに終わった。掲示板のうちドリームジャーニーが唯一の差し馬であった昨年に対し、上位を差し馬が独占した今年の神戸新聞杯。相対的には本番はより先行馬有利と考えられ、この有利な条件で2着にも入れなかったオウケンはいかに相手が弱いといえども残念ながら入着級と見る。
先行勢に厳しい流れの中、好位先行勢で唯一掲示板に残ったのが◎ロードアリエス。決め手に欠けるタイプであり、馬単はとても恐ろしくて買えないが、休み明け+22キロからの二走目は反動よりも上積みが見込める。しかも明らかに阪神よりも京都が得意な馬である。シンボリクリスエス×レディバラードという組み合わせは血統に疎いbroadmindにすらこれ以上の距離延長に不安を抱かせるが、スマイルジャックがあまりにも普通に人気なので妙味としてはこちらを狙う以外にないと見た。前売りシンガリ人気のホワイトピルグリムに至るまで今週もどの馬が来てもおかしくない混戦であり、○スマイルジャック、▲ミッキーチアフル、と相手にも先行勢を重視しつつ、先週ほどのオッズは見込めないものの幅広く流しておきたい。但しセントライト組は軽視。