ラーメン二週間分総括

  • 526@雪が谷大塚

塩ラーメンにしては量が多くガッツリ系。さすがは変化球といえども二郎系というべきか。ストレートの太麺は美味しいが、スープは割とシンプル。別盛りの具とアンを最初からドバッと乗せてしまうべきなのかな?それはそれでちょっと味が濁る感じ。別盛りの具材は日替わりのようなので、魚の種類によってやや当たりはずれがあるかも。

  • フジヤマ製麺@中目黒

ハイグレードな「やすべえ」という感じ。一部ヲタは「サッポロ実業だ」というだけでやすべえをクズ扱いしているらしいが、個人的にはなかなかどうして、コストパフォーマンスの良いつけ麺を提供していると思う。とはいえ、タマネギや鰹粉で食材の質をゴマカしている感じがあるところ、方向性は近いながらもっと正攻法で上を行くのがここフジヤマ製麺。喉越しが良くコシもあるがぼそぼそしない麺は傑作。つけ汁、具はやや平凡ながら麺の良さを引き出していくらでもツルツルと食べられてしまう。

  • ぷかぷか@中目黒

今流行りの塩ラーメンというのはこういうのなのだろうか。甘みがありかなりがっつりと魚介ダシが出ているが、生臭くもクドくもない良いバランス。樹庵プロデュースらしい完成度の高いラーメン。アサリの酒蒸しのような香りもあり、単なる無難な塩ラーメンではなく侮れない独自性も感じられる。麺もしっかり、メンマもしっかり。526も帰国して最初の一杯だったせいか美味い塩ラーメンと思ったが、この「ぷかぷか」の完成度を目の当たりにするとかなり差があると言わざるをえない。

濃厚なダブルスープのつけ麺。行列ができるのもうなずけるが、やや凝りすぎというか、苦みの効いた魚介スープは大人の味といえばそうなのだが「結局ジャンクなのにジャンクになりきれていない中途半端さ」のようなものを感じないでもない。

  • 匠神角ふじ@柏

やりすぎ。極太麺は好きだが、このぼそぼその食感はちょっといただけない。質の悪いうどんを食べているような気分になってくる。麺の作り込みも小麦の種類も好みじゃない。

相変わらず空いている本郷のがんこだが、味のレベルは昔から結構高い。と思いきや、近くの専門学校生が押しかけてきてほとんど女性で満席。うーん、ここも客層が変わったな。むしろラーメン文化が若い女性にも浸透したというべきか。味は良い意味で昔と変わらない。粗製濫造の「がんこ」も増えたが、安心してちゃんとした「がんこ」が味わえる一杯。

おおぉこんな路地が。そしてこんなラーメン屋(中華料理屋)が。焦がしネギの浮いた通称「ゴミラーメン」は巷の「ラーメンブーム」からは取り残されているが、良いものは時代と流行を超えて生き延びる、と教えてくれる逸品。それほどコシはないが意外にヘタらない平打麺も面白い。

  • 泰南飯店@内幸町

友人とのランチで担々麺セットを食べた。

  • 我空@池袋

魚介の臭みを出さないためなのだろうが、スープがぬるい。同じ目的でスープが「ぬるめ」だと自ら宣言していた「青葉」よりもさらに数段ぬるい。味は悪くないが、ここまで温度が低いとラーメンとしての全体の魅力を半減させている。スープにとろみがあるため、中太麺との絡みが良いのは秀逸。

ま、博多天神ですね。特にコメントすることはないです。飲み会の後の一杯。

  • 凛@大崎

非常にレベルの高い二郎インスパイア。濃度とアブラは本家より控え目なので、「あの濃度、あのコッテリ」をもって二郎の価値と捉えている向きには物足りないのだろうが、ダシが前面に出ているためラーメンスープとしてはむしろ上質のものになっている。ついつい二郎を食べに行ってしまいながらもスープを啜った瞬間に絶望的な気分になるbroadmindとしてはこの「ラーメン寄り」に仕上げられた二郎は大歓迎。しかも麺が非常に美味しい。極太ながらもボキボキにもボソボソにもならない弾力はスープの弱さ(といっても本家と比べての話だから充分に濃いんだけど)を補って余りある。神保町あたりの本当に高レベルの二郎と比べてどうか、と言われると確信はないが、大概の二郎よりはこっちの方がずっと美味い。すくなくとも、「ラーメン」として考えたときに質が高い。

  • 銀節や@自由が丘

「ダメな無化調」の典型例。幸楽苑やら日高屋やらの安いラーメンならともかく、この凡庸さで600円は許せない。店名の通り魚介系スープを標榜しているようだが、あっさりしすぎていて(もし単なる味の薄さをあっさりと呼ぶならば)本当にそんなに節を使っているのか大いに疑問。クオリティとしては「王将」のラーメンと大差なし。