恐怖体験

古くからの友人には信じられないことであろうが、今日車を運転した。
もう一度言おうか?今日車を運転した。
いや、自分でもようやったと思うよ、本当に。
とにかく恐怖体験。何せハンドルを握るのが10何年ぶりで、そもそも免許取得以降公道を運転した経験が皆無に等しいわけである。教習も山形県の田舎での合宿教習だったから、都市部で運転した経験はそもそも人生においてない。さすがに妻の出産時の方が緊張したかもわからないが、ここ10年くらいで一二を争う緊張した経験だったことは間違いない。車を降りたあと、緊張のあまりかアキレス腱が痛かった。
broadmindは日本でも自分も親も車を持っていないし、まあそれはずっと東京に住んでいたがゆえに可能だったにしても、アメリカに来ても今まで車なしの生活を貫いていて、宇沢弘文先生に表彰して頂きたいくらいの反モータリゼーション人間なのだが、子供が産まれて冬を迎え、さすがに徒歩で買い物に行くのが(あるいは妻に行ってもらうのが)しんどくなってきた。
しかしみんなあんな金属と樹脂のかたまりでえらいスピード出して人口密集地をよう走れるもんですな。「そんなの慣れればなんてことない」という人も多いと思うし事実そうだと思うが、そういう人は例えば医者の悪口を言うときは極めて慎重でなければいけないと思う。患者にしてみれば命がかかってるから自分のことは特別慎重に診てほしいと思うのだろうが、医者にしてみれば毎日診察して毎日のように手術してたら慣れるのが当たり前で、患者一人一人に緊張感を持って接するなんて実際上不可能である。「今日も無事故で」という緊張感を持って日々運転している人があの群れの中にどれほどいるのかと思う。
要は「車の運転は怖くて嫌いだ」という話なんだけどね。流通や移動手段としてのモータリゼーションの大いなる成果自体を否定するつもりは毛頭ないけど、都市生活者のくせに無駄なことに車を使っている人間は多いと思う。まあ、昔は英語が超嫌いだったのにこうして留学しているので、broadmindにも運転が好きになる日がいずれくるのかもしれないww