ビザがない

だけれど 問題は 今日の雨 傘がない〜♪


と歌ったのは井上陽水だが(この前フリ意味不明)、もう少しで出発不可能となるところであった。3週間以上前(!)に申請したインドビザがいつまで経っても下りない。ニューヨークにある領事館に書類一式を送ってしまってあるので、ビザが下りないということは、パスポートも手許にないということであり、パスポートが手許にないということは、インド行きどころかキャンセル不可の帰国便にすら乗れないということである。俺の航空券が!帰国便が!カネが!予定が!
インドの恐ろしさについては心の準備をしていたつもりだったが、出発前からその恐怖を存分に味わわせてくれた。インド恐るべし。しかも、さんざんビビらせておいて出発前日になぜか無事届く。出発日を知らせていたわけではないのに。インドさらに恐るべし。底知れぬ恐怖。
というわけで、明日の出発を前に待ちに待ったパスポート君&ビザが到着した。成田で一泊して身重の妻を東京に帰した後、broadmindはインドでのインターンシップに出発である。これが通算28ヵ国目の訪問国になる。ついにこの日が来てしまったという感じだ。バックパッカーでありながら、どうも行ってはいけないんじゃないか、行かない方がいいんじゃないかと思い続けて敬遠してきたインド。アフリカ大陸にも(実はリアルブラックアフリカはまだだが)足を踏み入れたというのに、未踏の地となっていた亜大陸。今回は旅行が目的でないとはいえ、途上国に2ヶ月以上続けて滞在するのは初めてであるのでその点でも試金石となる。
broadmindはインドで生きていけるのか?
インドを旅行できる人間はどこでも旅行できる、と人は言う。インドで生きていける人間はどこでも生きていける、と人は言う。インド以上に楽しくて辛い国はない、と人は言う。確かに、broadmindの経験上でも、出発前からこれほど得体の知れない恐怖と期待を植え付けられた国はない。一体何が待っているのかいないのか、いざ、灼熱のチェンナイへ。