お受験戦士、試験前にテンション低下

自分を変える、なんてのは30近くにもなって簡単にできることではない、と今さらながら痛感。いい歳して何を言ってるんだ。アホか。
しかし、自分が、人生が変わった話をいくらも事前に聞いていたこともまた確かなのだ。留学の先輩達は皆言っていた。曰く、留学したらイヤでもたくさん勉強させられるよ、最初の一年は文字通り365日中360日くらいは図書館に籠もって勉強したよ、本当に寝るヒマもなかったよ、云々。


おかしい。
もうそろそろ一年経過である。しかし・・・
そりゃ勉強はそれなりにしてるさ。それこそ受験の直前期を除けば、恒常的にこれだけ勉強したのは初めてかもしれない。毎週problem set解いて、readingやって、時にはクラスメートと議論して、やっぱりアメリカの大学院は大変だなぁ、とは思った。でもそのくらいの話で、逸話になりそうなほど勉強した気も、何かが身に付いたという気もしない。
基本的に寝ないとダメな人間なので6時間程度は寝てる。図書館に籠もることもあるが、明らかに忙しい時でもこうやってネットをしてたり、「これ以上勉強できない」というほどやった感じはない。家でボーッとしている時間も少なからずある。かといって、余裕綽々だから他の勉強もどんどんやるかというと、別に成績が全Aであるわけでもなく、またお成績は別にしても、空き時間で他の勉強なり研究をするだけの気力もない。


これは、何なのだ。
留学生活は、充実している。それなりに。
勉強も、している。それなりに。
しかし、やはり何かがおかしい。
いや、おかしい、というよりも、おかしくなさ過ぎる。
要するに、アメリカに来ても、これまでの「それなり」人生と何ら本質的に変わったところがない。
それなりにやってると、それなりの結果が出て、周りの人間は誉めてくれるし、自分でも「それなり」の満足感がある。しかし、言うまでもなく、目的の定かでない、お子ちゃまの満足感である。
それでいいのか?アメリカに来ても、要領で目の前のことをこなして適当なことをさえずってまた結論を先送りする人生を続けるつもりなのか?
「その向こう側」を見たい見たいと口だけ言って、そのためにやるべきことをやらないまま、家庭を持って、子供を持って、歳を取るにまかせていくつもりなのか?
ま、「向こう側」なんて最初からないのかもしれない。そんなものを求めていることがこれまたお子ちゃまなだけで。
しかし、何のためにここに来たのか、もう一度考える必要がある。自分に残された時間は、仮にまだ残っているとしても、そう長くはないはずなのだ。


そして、何はともあれ残り二つの試験勉強をやる気がしない。これ、大問題。
何だかんだ言って残り1ハロンで足が止まっちゃったのかな?