Cambridgeにて
Cambridgeの空は今日もCrystal Clearな秋晴れである。だいぶSet upも進んだ我が部屋から望むCharles Riverの眺めも美しい気分の良い目覚め。National Geographicの最新号を手にHarvard Squareに向けて出かけ、au bon painでコーヒーを飲みながらアフリカ特集に読みふける。しかしこのNational Geographicの最新号、某所での書き込みによると、「オリジナルは、いかなる写真も1カットでアフリカを表すことは出来ないという理由から表紙は文字だけで、『Whatever you thought,think again』とあるのに対して日本語版は写真付きで『希望の大地』」という表紙になっているらしい。日本でのアフリカ認識は相変わらず救いがたい―――などと思いながらHIV感染者の拡大といった生々しい記事を読むと、薄目のアメリカンコーヒーの苦みもいささか増したように感じるのは気のせいであろうか―――
・・・とまあ、「こういう日記を書くようになったら人間として終わりだな」という文体例その一で久々の日記を書き出してみた。一ヶ月以上間が開いてしまったのは、「日本語で日記なんか書いてると英語が上手くならないから、別サイトで英語の日記を書いていた」というような高尚な理由でもなく、忙しかったから(これは多少あるけど)というわけでもなく、「部屋のLANコネクタが寝室にしかなく、引越直後で家具もなかったため寝転んでキーボード打つのが苦痛だったので最小限の作業しかしてなかった」というミンダナオ海溝より深い事情が背景にはあったわけである。「その割に渡米後も下らないメールを受け取ったぞ」などという突っ込みは当然ながら合衆国修正憲法で禁止されている。
実際のところ、アメリカ生活は恐ろしいほど順調である。「人として終わり日記文体例その二」として、いかにアメリカ社会が終わってるか、アメリカ人がバカかチョソかとかいう話を書き連ねるというのもあるだろうが(自分は明らかにこっちのパターンにはまりやすいな)、いずれも想定の範囲内というか、留学生なんて掃いて捨てるほどいる時代に、あえて日記に書くまでの新しい、あるいは不快な経験もしていないと思うので省略。まあ一言書くとすれば、「お前は物乞いをするならばまずスタバのコーヒーを飲むのをやめろ」と小一時間問い詰めたい輩には遭遇した。
なお、今回は「住む」ということでバックパック旅行原則とは異なり、渡米当初から積極的に和食(ないしはそれに準じるもの)を食べるようにしている。自分が平静を保っていられるのは、ひとえにチキンラーメンと辛ラーメンの入手が容易であるからかもしれない。よく考えたら日清も創業者は・・・なので、自分が元気なのは半島(出身)の方々のおかげである。先日このことに気付いたとき、私は深く感謝し、「アメリカでチキンラーメンと辛ラーメンが不自由なく食べられるのならば竹島なんかいらない!」と心の底から思った次第である。
ということで、自分らしい「人として終わり日記」にふさわしい内容に行き着いたところで初回の日記を終わりとする。