先輩との再会

今日は前の会社の先輩とランチをしてきた。ビジネスで成功するという強い意志を持った人だが、商社出身ながらノリで押すというタイプではなく、いつも穏やかで知的な人である。彼は3年くらい前に某ヘッジファンドに転職して以来会っていなかったのだが、そこで成功して今や自分のファンドが立ち上がらんとしている状況らしい。元々優秀な人だったので成功自体にはそれほど驚きはしないし、IBに時々いる、人間的に成功して欲しくない手合い(笑)では決してないので自分にとっても嬉しいしまた刺激になった。
それにしても(先輩とはいえ)わずか3年半前にはNYの新人研修プログラムで机を並べていた人が世界的なヘッジファンドファンドマネージャーになったということには何ともいえない感慨がある。あの研修の出発前には9.11が起きて研修の開催自体が危ぶまれた。緊張の中での渡米。9月11日にはWall街ですでに研修中で、視界ゼロの中を必死に逃げ回ったという同期との再会。研修中は英語の資料と格闘しながら、ブリーダーズカップ(Tiznow!)を見に行ったりブルーノートに通ったりもした(笑)
今、研修の最後に全員で撮った写真を前にしてあらためて思う。みんなどうしているだろうか?アメリカの連中も、香港の連中もかなりクビになった。中南米の調子いい奴らは元気にやっているだろうか?少数派の日本人に限っても、まだ前の会社で頑張っている人、ある者は異動し、ある者は転職し、ある者は(事実上)解雇の憂き目に遭い、ある者は事業を始め・・・。自分は大学に戻り、この夏からまたアメリカへ。人生は短いが、わずか3年半でも色々なことが起きるものである。自分も少し歳を取った。