[競馬}シーザリオ、アメリカンオークス優勝!

やってくれました、シーザリオ。3コーナーから先頭に立ってそのまま直線では突き放すという強い内容での完勝劇。日本馬のアメリカGI制覇は史上初めてである。福永祐一騎乗というのもポイント高い。彼もこの経験でまた一回り大きくなるかも。
しかし、これは結構な偉業のはずなんだけど、爆発的な感動というか興奮度合いは低い。おぉ、やったな、強いじゃん。くらいの感じ。というのはアメリカ競馬の芝のレベルがどうとか、関係者がどうとかいう次元の話ではなくて、「日本の馬が海外で活躍する」ということ自体がもはや驚きではないからなのだと思う。
シーキングザパールタイキシャトルの偉業、そして本当に「世界」まであと一歩まで迫ったエルコンドルパサーの健闘と無念、ステイゴールドの快挙等々、ここ10年ほどの間に本当に日本の競馬関係者は多くの挑戦をし、そして成果を上げてきた。福永にしても、香港での経験の数々が今回もものを言ったに違いない。
こうした状況はもちろん競馬だけではない。果たして野茂は通用するのだろうか?野手のイチローは?カズはあんなだったが、ヒデなら大丈夫なのか?そうした不安と希望と興奮の経験を重ねて、いまや井口が活躍しようが大久保がスペインに行ってイマイチだろうが大して驚きも興奮もしない。スポーツの海外挑戦は、全体として冷静に結果を受け止める段階に入っているような印象がある。
野球の惨状を見ると、国際化の功罪というのも近い将来に総括されることになるのだろうけど、まずは「驚くにも値しない」米GI初制覇を成し遂げたシーザリオ号と関係者に静かな拍手を贈りたい。俺もアメリカで頑張るぞ!(←という恥ずかしい一言を言うためにこれだけ書いてしまった自分が悲しい・・・)