皇室

最近明らかになったことは、自分は「天皇/皇室に興味がある人」には興味があるけど、どうも皇室自体には全然関心がないらしいということだ。というのも、習近平問題にみんながどういうリアクションをするのかということにはワクテカだけど、この件に関して特に自分の意見らしきものはないらしいということに気付いてしまったからだ。
自分なりに考えてみるに、

  • 「皇室的なるもの」を戴くことは人間社会に共通の傾向であり、かなりの割合の人間は皇室であれ女王陛下であれJFKであれ将軍様であれ池田大作であれ、そういうdynasty的なものが好きなんだという世界観・人間観が根底にある
  • だから肯定的にせよ否定的にせよ、イデオロギー的観点から皇室とそれを取り巻く問題を斬ることが建設的だと思えない
  • よって、皇室の「政治利用」とかいう論点自体がピンとこない

まあ、そもそも自分にとっての「天皇に興味がある人」の例からして、奥崎謙三とかだからねぇ。
なんか、これがアメリ国務省のミスでオバマとの面会要請が1ヶ月切ってから届いた、というような状況だった場合に、今回文句言ってる人たち(の少なくとも多く)にどこまで一貫した立脚点があるのか甚だ疑問だし、一方で反天皇主義者であれば、中国副主席が「ルールを曲げても会いたい」ような権威が天皇にあること自体、否定されるべきことだし、この一件を批評するのはそう簡単なことではないのにみんな簡単にあれこれ言っちゃってどうなんでしょう。誰もが皇室の政治利用を論じてる顔をしながら、実は誰も皇室について何も語っていないような印象を受けます。
「小沢の態度が気に入らない」「前原のコメントが趣旨不明、意味不明」という次元の話なら同意なんですが。