ご挨拶

本年も沢山の方にお世話になり、途中入院等のトラブルもありながらも、無事新たな職を得て家族一同健康のうちに大晦日を迎えることができました。
思えば今年の正月は厳寒のボストン(といっても年明け当初は異常に暖かかったのですが)で迎えたわけで、大学院を修了して夏の酷暑の東京生活を経て熱帯のマニラに引っ越し、また冬の東京で年越し、と盛りだくさん、結婚・退職・留学の05年、アメリカでの初出産となった06年に続き激動の一年となりました。20代半ばから、一年一年が短くなったなぁと思っていたのですが、ここ3年間は逆に一年が本当に長く感じられます。それ以外にも、育児に疲れ果てた妻と3ヶ月の喜実子を連れて行ったアルバ旅行、妻の友人を訪ねたウィスコンシン小旅行、帰国に際してアムトラックで大陸を半横断したことなど、かつてのバックパッカー旅行とは趣を異にしながらも一生の財産となりそうな旅行もいくつかすることができ、マニラでの生活立ち上げも含め、家族の絆が強まった(といっても喜実子がどう思ってるか知りませんが)一年でもありました。マニラ到着早々に大規模な爆発事故(事件説もいまだにあり)に遭いかけるという怖い思いをしながら「帰りたい」の一言も言わずにいつも自分をサポートしてくれる妻には本当に感謝しています。
喜実子は文字通り日々成長し、元気ににこやかに育っています。まだまだ世話は焼けますが、1歳の誕生日を境に子育てもグンと楽になってきています。最初の数ヶ月が本当に大変だった分、これからはきっと育てやすい子になってくれるに違いないと夫婦で期待しています。一方、子育てに関わるほどに新しい発見があるのでついつい自分も成長したような錯覚に陥り、子育てを言い訳にして自分の研鑽が蔑ろになった面も否めないので、来年は引き続き育児に関わりつつも、業務以外の勉強も再開して問題意識を深め直す一年にしたいと思っています。まあこういう至極無難な年末の挨拶をこのブログに書いていること自体がヤバイと誰かさんにまた言われそうですが、あまりにも筆無精で年賀状の枚数も年々減っているため、近況報告的なことを書かないといけない読者層もいるということで勘弁して下さい。ついでに言えば、「IBアナリスト」とか「留学中の学生」とかいうのは本当に気楽な立場だったのですが、木っ端役人といえども2007年末現在「役人」と呼ばれうる職業に就いていることは(その権力や地位に関わりなく)社会的に結構な高リスクなので、本ブログの内容も以前とは自然と異なってくるかと思います。それは自分個人の変化というよりも社会の要請という側面から説明すべき事象かと自分では思っています。(あえて自分の変化として語るならば、自分は現在の立場から大きなことを語るメリットがないと「解釈するようになった」ということでしょう)
その仕事の方は「Excelを使うような仕事にありつく」「インドで役人に罵倒される」「ブータンの地を踏む」の三本立てが来年の目標かと。開発は現場で起きている、とほざくのはもう少し先になりそうです。あと、1月末にアウトランダーが到着する予定なので、早く武豊に変身したいところです。それにしてもテイエムドラゴンマルカラスカルも連に絡まないとは、しょぼしょぼGI馬と思っていたダイワメジャーメイショウサムソンの予想外の活躍と併せ、あらためて競馬の怖さを実感しました。では来年もよろしくお願いいたします。