中山グランドジャンプ予想

(日本時間4月14日13:40予想修正)
オーストラリアの英雄カラジが12歳で三連覇を果たすのか。前哨戦のペガサスJSは3着とはいえ全く衰えを感じさせるところはなく、日本勢は有力馬が軒並み脱落している(あるいは長期休養から復帰していない)ことからも視界は良好。障害なだけに何が起きるかわからないのは事実だが、この相手で2倍以上つくのなら単勝で勝負してもいいほどだ。文句なく◎とする。
○はアグネスハットを指名・・・しようかと思ったが、よくよく見てみるとどうにも分が悪い。昨年の大障害を含めメルシーエイタイムと三戦して一度も先着していない。それに対してメルシーエイタイムは不調期もあったものの、J・GIに限っていえば2着→4着→2着と安定しており、今回出走馬の中で先着されているのはカラジとテレジェニックのみ。テレジェニックに先着された昨年のグランドジャンプにしても、メルシーが本調子でなかったのに対してテレジェニックはペガサスJSを勝ってピークの状態にあった。臨戦過程が順調な今回はカラジ以外に先着されるとは思えない。ガチガチの予想になりつつあるが、メルシーエイタイム○。
この他の日本馬は相当苦しい。スリーオペレーターのような初中山の馬でも最近は馬券になるということは承知しているが、どうもこの馬は中山向きでない気がする。かといって中山巧者のリワードプレザンも直線芝でどこまでか。鞍上も気になるところだ。ストームセイコーもペガサスの内容は悪くなかったが、結局のところメルシーにもアグネスにも先着したことがない。昨年暮れの大障害で5着完走を果たしており、いまや「穂苅」の名前で即消す必要はなくなったのだろうが、過度な期待もできそうにない。毎回取捨に悩まされる某テレジェニックだが、同馬は過去四回JGIに挑戦して本番で前哨戦より着順が上がったことはなく、かつ入障後30戦して掲示板を外したことはたった一度しかない。よって、ペガサスJS5着から本番に至る今回はまず間違いなく5着とみる。
本命サイドだし、上記の一点でもいいかと思ったが、何かあってレースの最後まで楽しめないと困る(笑)のでもう一頭は指名する。芝は良の発表ながら前夜に雨が降ったということで、ここは思い切ってマスグローブ師のもう一頭、パーソナルドラムを▲に推そう。ペガサスJSでカラジを除く外国馬三頭が下位を独占したことで「カラジ以外は問題外」のイメージが醸成されているように思うが、タイム差は(障害としては)大したことはないので一頭ずつ検討しないと足許をすくわれる。マスグローブ師は二年前はカラジ一頭で挑戦して成功しているにもかかわらず、昨年はマーロスも連れて来た(結果は9着)。よってただの帯同馬とは考えにくく、マーロスも含め師なりの考えがあっての二頭派遣なのではないか。昨年7月に名手ダーデンが騎乗してから主要障碍競走を連勝してグランドジャンプ挑戦を決めたことや、その後昨年末にマスグローブ厩舎に移籍しているあたり、この馬が非常に臭い。カラジとのワンツーもありえる。
◎カラジ
メルシーエイタイム
▲パーソナルドラム