何を今さらな話であるが

第四の権力」は誰がどうやって監視するのがいいんですかね?
言ってみれば「あるある」なんて信じる方も悪いんだけど、品質や生産性でなく、誤情報や消費者のヒューリスティックバイアスに訴える方法が跋扈すると市場は効率的でもなんでもなくなるわけで(本題じゃないけど、アメリカの消費財市場ってそういう面が強いのでbroadmindはアメリカの資本主義はある面であまり健全だと思ってない。少なくともまともに競争が機能してない市場がたくさんある)。納豆業界が突発的に潤うくらいなら社会的な実害は少ないからいいが、テレビ業界がそういう商売をベースに成立しているのはやはり問題だし、些末な商売じゃなくて政治絡みにでもなれば何をか況やという話である。それに、「情報番組なんかウソまみれ」ということを認識するだけのメディアリテラシー(藁)があったとしても、「テレビから得られる情報が全てウソ」という前提ではとても視聴できないのであって、最低限、何が正しくて何が正しくないのかという判断を担保する材料がテレビ以外のチャネルで必要になるわけだ。
こういうのは自浄作用は期待できないから外から何らかの形で介入する他ないのであるが、安易に公権力を絡ませるわけにもいかないし困ったものである。かのMMRにだって「この物語は事実をもとにしたフィクションです」っていう但し書きがついていたのだから、せめて情報番組系は「当番組は取材に基づいて構成されていますが一部脚色されています」くらいのメッセージ入れられないのかね。そういうのもなしでただの捏造情報を公共の電波で流したらそれはもう公権力に罰せられても仕方ないと思うのだが。