TOKYO

東京最高。バカ一時帰国者丸出しだが。
唐突だが、「田舎」という言葉にはかなり特殊な用法があると思う。「自分または親の故郷・実家」という意味でこの言葉が使われるようになったのはいつからなのだろうか?江戸時代からあったのか、それとも東京在住者のうち「故郷=非東京」という人間が激増した戦後からなのだろうか。
両親の生まれは東京ではないが、今やいずれの実家も東京(近辺)にあるbroadmindにとって、「故郷」は東京にしかない。「田舎」はどこにもない。もちろん日本の田舎は大好きだ。だが、それは空想の原風景であって、あくまでも非日常の訪問先。自分が居場所を感じられ、原風景を求められるのは東京、大塚駅周辺だけである。
・・・というような「故郷」論を考えていたのも実際は到着当日だけで、翌日からはあまりにも自然に東京に馴染んでしまい、そういう大上段の感覚を脳内で論じることもなくなった。
・・・と思っていたのだが(しつこい)、昨夜飲んだ後の帰宅時、山手線で寝過ごしてしまった。不覚。&ショック。20何年山手線に乗っていれば、それは寝過ごしたことは何度かある。しかし、渋谷から山手線に乗って途中で座ることができたら、居眠りしても池袋〜大塚間で必ず目が覚める。それが永年の間に染み付いた習性だと思っていた。これが初っ端から寝過ごし。やはり自分は今は東京の住人とは言えないのだ、ということを酔っ払った頭を抱えて考えながら巣鴨駅のホームで妙に感傷的になっていた次第。