W杯雑感―サッカーがそんなに好きでないわたくし

イベントとしては楽しいけど、スポーツとしてサッカーが本当に好きかっていうとやっぱり上位には入ってこないなぁ。あまり好きでないイタリアが優勝したせいもあるのかもしれないけど。あと、今回のジダンを見てもルーニーにしてもかつてのベッカムにしても、なんかトッププレーヤーの程度が基本的に悪いスポーツ、という印象がぬぐえない(バスケよりは遥かにマシだと思うけど)。ずる賢さみたいなのが評価される点にしても、そういうのはどのスポーツにもある側面なのだが、審判に見えないようにシャツつまんだり相手を挑発したり自分でコケて痛がってみたりとか、なんかずる賢さといってもかなり軽薄なそれを感じてしまうんだよね。だから地中海世界の国々が強いんじゃないかと(ザ・偏見)。やはり労働者階級のスポーツと位置付けられることにはそれなりの理由があるんでしょうか。
決勝関連の報道で一番ウケたのは

ナポリの広場に集まったのは3万人。同市出身の主将カンナバロ選手の背番号5を着た人であふれ「カンナバロを早く聖人に」とのプラカードを掲げる人も。

というasahi.comの記事。「○○に国民栄誉賞を」「文化勲章を」と言われるとあーそうかい勝手に運動すれば?と思うが、聖人と言われると大魔神神社にも似た桁違いのバカっぽさを感じて許す気になれる。もっともイタリアではピオ神父みたいないかがわしげなのも本当に聖人になっているのでひょっとすると本気かもしれない。
なお、今回個人的に気に入ったのはカンナバロ、クリンスマンw、レーマン&カーンのドイツGKコンビ、というところでしょうか。カンナバロなんてイタリアにおいてはウンベルトエーコ並みに例外的なキャラだろうから、やっぱりbroadmindはラテンな世界が嫌いだということなんでしょうな。
ちなみにカンナバロは聖人になる前にナポリ市長にでもなってあの町を何とかしてくれ。broadmindは30ヵ国近く行ってますが、ナポリ以上に不快な町にはいまだにお目にかかったことがありません。