温泉だ!?スーパー銭湯だ!?いや、あれは・・・

貸切ジャグジーだ・・・orz
「実はマサチューセッツにも温泉があります」というY嬢からのメールに鋭く反応し、日本人関係者8名とともに夫婦で行って参りました、東天@Northampton。ボストンから100マイル近く、高速を飛ばして1時間半〜2時間、と夕方から行くにはややハードな小旅行となった(運転して下さったYさんとK夫妻どうもありがとうございました)。
はてさて、一体どんなところなのか?いわゆる「温泉」を期待すると失望が大きいだろうと想像した我々は、「スーパー銭湯」のレベルを想定すれば妥当なのではないかというコンセンサスを車内で形成した。一風呂8人までの時間制貸切風呂のみだそうなので規模は小さいだろうけど、露天&ジャグジーありということで、部屋に入ると脱衣所があって、外の風呂に出て空を眺めながら風呂に浸かれる、といった感じではないかと。
この予想は半分当たり、半分外れた。まず、店(?)の構えが案外小さい。やや不安を覚えたが、実際に入ってみると清潔だし、小さい温泉宿のロビー+銭湯の番台÷2といった感じで、日本に現実にはない構えだろうけど、予想より勘違い度は低い。タオルも用意してくれている。さて、用意ができたということで部屋に案内される(男6、女4で分かれたので女性陣の方がややゆったりめ)。おぉ、風呂だ風呂!Maxの8人にはちょっと小さ過ぎるだろうけど、それでもかなり巨大な五右衛門風呂といった趣。しかも屋根が無くてお星様が見える、露天だ!で、テンションの上がる我々に、残り10分になると合図に電気が点滅するよという説明を授け、enjoy yourself!ということで姉ちゃんは去っていき、我々は残された。あれ?ここで背中に違和感・・・曰く言い難い悪寒・・・
・・・脱衣所は・・・?
ということで、脱衣所のようなものはなく、0℃近くの冷え込みの中、露天の風呂の脇で脱げということですかそうですか。寒いし洗い場(の代わりになるもの)もシャワーユニット一つだけ、ということで、我々は早々に入浴することにした。「こんだけ塩素臭けりゃ洗わなくても平気っしょ」そう、温泉ではないらしいとは知っていたが、なかなかの塩素臭さ。小学校のプールを思い出す。
などなど、色々と驚かされることはあったが、肩まで浸かれたし、「酒持ち込み禁止」のルールを無視してMさんとH氏が持ち込んだ日本酒と芋焼酎を回し飲みし、夜空を見ながら与太話で盛り上がるというのは通常のアメリカ生活では困難なことなので、まあなんだかんだといいながら皆かなり楽しめたのではないかと思う。しかし、もう一度行くにはちょっと遠い&高いかな。
あと、予約貸切制なのは赤の他人と風呂に入ることに治安上の問題及び文化的な抵抗があるのだろうと想像していたが、風呂上がりでロビーに戻ってきた我々はソファーでいちゃつきながら順番を待っているカップルを見て気付いた。あー、「風呂に入りたい」という純粋な欲求で来るのは日本人くらいなもので、アメリカ人にとってはそういう用途がメインか。考えてみれば当然かもしれないけど。温泉の貸切家族風呂だって家族で使ってるの見たことないし。でも、これはやはり多少塩素臭くても、ちゃんと消毒してもらわないと困りますな。どう考えても、風呂桶の中ではやらないというようなデリカシーもなさそうだし、アメリカ人。