スリランカ出張

初出張でスリランカに行って来た。コロンボの空港は新しくてきれいで効率的で「日本の援助で作られましたパネル」もちゃんとあって、JBICマンセー、マニラより全然いいな、と羨ましくなったが、街に出たら全然うらやましくなくなった。交差点という交差点に立つ兵士と武装警官。そこら中にある検問。要人が市内を移動するとすぐに交通遮断。仕事柄、かなり地位の高い役人さんの車に乗っていたというのに、政府・軍高官の移動に巻き込まれて兵士に横柄に車を移動させられること複数回。一度は前後を兵士を満載した軍用ジープに挟まれた黒塗りの車が封鎖された反対車線から我々を追い抜いていくのを目撃したが、軍司令官の通勤風景だと聞いてこの国の緊張具合を思い知らされた。要は街中で停車するといつLTTEに襲撃されるかわからないので、停車しないで済むようなお膳立てを兵士がしてからご本尊の車が出発するというわけだ。
しかしそれ以外は南アジア諸国の中ではむしろ驚くほど静かで穏やかなお国柄だ。空港を出ても「あの」インドのカオスが待ち構えていることもないし、街を歩いても物乞いに囲まれることもあまりの人の多さに辟易することもない。肝心の仕事は・・・なところも多かったが、まあ最初のミッションがあまりに楽チンバラ色だとこちらも勘違いしかねないので、「楽ではないが、インドでもない」非常に適度なミッションだったのではないかと自己評価。しかしマニラ発の風邪でずっと体調が悪く、何とかスケジュールには穴を開けずにunprofessionalなところは晒さないで済んだもののかなりヒサンサンな一週間であったことは否めない。スリランカに計5泊したのに6〜7食しか食べられなかったのでまた痩せてしまったに違いない。