ただ、君を愛してる

帰りの飛行機で観た『ただ、君を愛してる』が良かったというエントリを書こうと思っていたのだが、今週は忙しくてなかなか書けなかった。

しかし良い歳をしてこんな映画が「良かった」なんて正面切って言いたくなるとはね。
主演「玉木宏」・「宮崎あおい」ぃ!?『いま、会い』と同じ「原作者」ぁ!!??三角関係(?)「恋愛」ものぉ!!???消えた「女」を追いかけて「ニューヨーク」ぅぅ!!!!????
はあ。まあこれほどまでにbroadmindが好きじゃなさそうな映画というのも珍しい。設定を聞いただけで佐木飛呂斗原作マンガの暴走族(ルビ:ゾッキー)のように「ビキビキィィィ!!!」と青筋を立ててしまいたくなるような作品。正直、疲労困憊の帰りの飛行機でなんでこれを観ようという気になったのか不明。恐らく、酒飲んだ後にハルシオンを飲んだのがいけなかったのか。
しかし、侮れじ。いや、侮れないどころじゃない。大事件が起るわけではない、むしろ淡々とした恋愛模様がほとんどの映画でほぼフルに2時間、全く飽きさせないというのはまことに驚異。まあ設定とストーリーゆえの「わざとらしさ」はどうしても否めないんだけど、それを補って余りある美しい映像と演出というか、素直にいい仕事をしてる映画だと思った。でもやっぱり何といっても宮崎あおいなんだろうなぁ。
ということですっかりヤラれてしまった映画。不覚。

しかし一方でちょっと思ったことは、設定だけ見ると若い女性がターゲットのような感じがあるが、そもそもこれ実は案外男性向きの映画かな、と。宮崎あおい演じる静流のキャラは日本人男性に多い「プチペドな人々」の心にはかなり響くものがあると思う。「萌え」とかいう言葉を使っちゃうと、ちょっとあんまりなのだろうけど。そういう意味では、女性の支持も得られたら本物ですかね、この映画。