ディープ飲み@チェンナイ

ディープインパクトについて語ったわけではない。
チェンナイの最も不便な点、それは「飲みにくい」ということである。別にイスラーム圏ではないので宗教的理由ではなく、単にTamil Nadu州の政策がそうだということらしいのだが、基本的に酒類はホテルでしかサーブされない。要は普通のレストランに行っても酒類は出ないし、バーみたいなものもないということである。大減点!!
しかしものごとには例外というものがあるわけで、街中にはしばしば「Wine Shop」という緑色の看板を掲げている店がある。要は酒屋だ。しかし、本当にただ酒を売っている酒屋の場合もあるが、しばしばそのWine Shopの前の駐車場スペースや裏手に「飲める」場所が用意されている。
これはもちろん、broadmindとしてはトライするしかないわけである。
しかし、結構ディープだ。酒は高いので本当の貧乏人は酒は買えない。ので、一応は仕事のあるような連中がたむろしている。とはいえ、出入りの規制はいい加減(または黙認)なので物乞いはすぐに寄ってくるし、床なんてものはなくて土だし、よく見るとビンの破片なども散らばっているので要注意だし、完全な青空ではなく一応掘っ立て小屋みたいになってはいるが、ひとたび雨が降り出したらシートの隙間からしっかり雨漏りしてこっちもびしょびしょになるような代物。そして、broadmindが行ったところはかなり規模が大きくWine Shopの裏手の小屋に百人単位で人間がいたと思うが、女性は完全に「ゼロ」。巻きスカートのオヤジどもがインド産のラムやウイスキーを片手にクダを巻いている。
我々はインターン四名(他は皆アメリカ人)で突撃したが、目立つ目立つ。恐らく(というか確実に)手数料を取られているが、店の人間なのか客なのかわからない怪しいお兄ちゃんが入店と同時に我々の世話を焼いてくれ、注文には難儀せずにすんだ。このお兄ちゃんの英語はかなり怪しかったが、隣のテーブルでラムを煽っている小汚い巻きスカートオヤジが通訳してくれる。なかなかキレイな英語で侮れない。そしてこのオヤジは完全に親切心から通訳してくれたようだ。インドのビールはどうだ?楽しんでるか?などと聞いてくる。やはり酒飲みは万国共通の友人である。
できれば写真を撮りたかったが、これはやっぱり止めた方がいいんだろうなぁ。例えば自分が東京でお気に入りのディープな飲み屋にいたとする。ガイジンがそこで頑張って注文していたらやっぱり助けてあげるだろうけど、態度次第だわな。大人しく酒飲んでたら世話してあげるけど、記念撮影とか始めたら「てめぇ、それは違うだろぉ!」という気分になるところだ。仕方なし。
もう一つの課題は、おつまみ。Wine Shopの敷地内に屋台みたいなのがあって、魚のフライとかを売っているのだが・・・これはね、食べられません。「まだ」か「永久に」かはわからないが、とにかく今は無理。特に昼間に酒を買いに来た折に、超炎天下でその屋台の魚にハエが大量にたかっているのを見た後だとなおさら無理ですすいません。
しかし、このWine Shop飲みは再度挑戦する価値ありだな。